1.「痛み」:
抜歯後、通常、歯肉が治るために1〜2ヶ月待って、それからインプラントを埋めるため、手術が2回になります。しかし、抜歯即時埋入法は、抜歯と同時なので痛い思いが1回で済み、歯肉を開かないため痛みも少ないです。
2.「腫れ」:
『腫れる』一番の原因は、歯肉を開くとことにより起こります。しかし、抜歯即時埋入法は開かないのが基本です(フラップレス)。
逆に歯肉を開き、縫うことは、自然治癒を阻害することになります。
3.「治療費」:
抜歯後、治るのを待つ間に骨が痩せて、時に、インプラントを埋められないケースがでてきます。その場合、GBR手術(10万円ほどの手術料)という骨を作る手術をし、骨ができるのを6〜8ヶ月くらい待ってからインプラントを埋めることになります。
これに対して抜歯即時埋入法は抜歯と同時なので治療費も軽減できます。
4.治療期間:
通常、抜歯後1〜2ヶ月待ってからインプラントを埋入し、3〜6ヶ月後に上物が入ります。また、GBR手術を伴うと骨ができるまで6ヶ月以上待ってからインプラントを埋入し、1年以上費やして、やっと上物がはいります。
抜歯即時埋入法は治療期間が長くなりません。
治療がシンプルでゴールが近い。
5.骨質の条件:
この5番目に私は一番着目しています。最近骨粗鬆症の患者様が増え、骨がボソボソの状態でインプラントするケースが増えました。
骨質が悪いとインプラントはうまくいきません。骨粗鬆症の患者様は、抜歯後そのまま置いておくと、周りの骨と同じボソボソの状態になってしまいます。
しかし、抜歯直後は、歯根膜の影響で、その歯の周りの骨は骨質が良い状態で保たれています。そのため、十分な初期の固定を獲得することができ、抜歯後期間を置くより良い状態でインプラントを入れることができます。
また、抜歯後4週から6週ぐらいに骨が一番できます。その時期の生体の自然治癒能力を最大限に利用することが抜歯即時埋入法の最大の利点です。
また、一定の条件を満たせば、抜歯をしたその日のうちに、即時負荷(仮歯を入れること)をかけることができます。
6.審美性:
『腫れ』のところで述べたように、抜歯即時埋入法は、歯肉を開かないのが基本で、歯を抜いたところの歯肉が治るのを自然に待ちます。
GBR手術は、歯肉を開き、縫い合わせるため、歯肉の形が治った後、平坦化してしまい、歯間乳頭がなくなったりします。審美的にも良くないです。写真の症例は抜歯即時埋入直後にオベイトポンティックを使用することにより歯間乳頭がきれいに保全できています。